
日本語
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はじめに
SFCの日本語科目がめざしていること
SFCの日本語科目は、留学生・帰国生のための日本語クラスです。初級から上級まで、すべての日本語レベルの学生が、レベルに応じた日本語を学ぶことができます。自分の目的に応じて日本語の力をのばし、SFCのメンバーとして、十分に力を発揮できるようになることを目指しています。
留学生・帰国生は、日本で育った学生にはない社会・文化・言語的背景を持っているという意味で、期待の大きい人材です。一般の学生達にさまざまな形で刺激を与えることができる存在だからです。
SFC日本語では、留学生・帰国生・TA/SAの学生・教員が互いに教え学びあいながら、日本を語り、世界を語り、自分を語り、人間を語り、コトバを語りたいと考えています。
どうしたら履修できるのか
日本語科目は、多様な日本語力を持つ留学生・帰国生のみなさんのニーズに応えるため、科目によって目標とする日本語の力がちがいます。各科目の内容とレベルの特徴をよく理解して、自分に適した科目を履修してください。
履修する場合、日本語 担当教員の「 履修許可」が必要です。
- まず、日本語研究室Webサイトを見て、学期の初めにある「日本語ガイダンス」に必ず出席し、「日本語レベル確認テスト」を受けてください。
- 次に、シラバスを見て履修エントリーしてください。科目担当教員に履修を許可された学生が「履修申告」できます。
日本語科目で取得した単位は、進級に必要な言語コミュニケーション科目8単位に含めることができます。
科目ごとの授業内容
1. 初級 Elementary level
日本語インテンシブ初級科目 では、テキストを使って「話す・聞く・読む・書く」の四技能を学んで、身近なことについて自分の経験や考えを伝えるための表現を学びます。
(それぞれ週4コマ4単位)
- 日本語インテンシブ初級1(秋学期のみ)
- 日本語がはじめての人のクラス。身近なコミュニティーにおいて、簡単な日本語を使って、相手とやりとりを続けることができることを目指します。
- 日本語インテンシブ初級2
- 「日本語インテンシブ初級1」を学習した人が、初級後半を学ぶクラス。身近なコミュニティーの中で、よく使われる文や表現が理解でき、自分の意見や考えを表現できることを目指します。
2. 中級 Intermediate level
日本語インテンシブ中級科目では、テキストを使って「話す・聞く・読む・書く」四技能を学んだり、自分の専門分野について発表するなどのプロジェクト活動や、自分で目標を決めて行う自律学習などをします。
(それぞれ週4コマ4単位)
- 日本語インテンシブ1
- 「日本語インテンシブ初級2」を学習した人が、初中級レベルを学ぶクラス。日本語を使ってSFCのいろいろなコミュニティーに参加し、自分がよく知っていることや自分の考えをわかりやすく伝えられることを目指します。
- 日本語インテンシブ2
- 「日本語インテンシブ1」を学習した人が、中級レベルを学ぶクラス。自分の専門分野など個人的に関心があることについて、日本語で情報を得たり、自分の考えを伝えたりできることを目指します。
- 日本語インテンシブ3
- 「日本語インテンシブ2」を学習した人が、中上級レベルを学ぶクラス。研究会などで、自分の専門分野について、日本語で基本的な情報を理解し、発信できることを目指します。
3. 上級 Advanced
日本語スキル科目は、大学で学び研究するためのアカデミックな日本語の力を育成するためのクラスです。学期によって、日本語で行われる講義の受け方やプレゼンテーションの行い方、レポートの書き方など多様なクラスが開講されます。
(それぞれ週1コマ、各2単位)
春学期
- 日本語スキル
(L・講義の受け方) - 講義の聴き方や学習ストラテジーなど、日本語で行われる講義科目を受けるために必要なスキルを学びます。
- 日本語スキル
(P・プレゼンテーション) - 一般の講義科目や研究会、卒業論文の発表に必要なスキルを学びます。発表用スライドの作成に必要な、長い文を短くするパラフレーズの練習やプレゼンテーションの実践をします。
- 日本語スキル
(1W・レポートの書き方) - 日本語のレポート作成を学びます。自分の興味のある分野に関する短いレポートが書けるようになることを目指します。
- 日本語スキル
(2W・レポートの書き方(発展)) - 日本語のレポート作成過程を学んで、大学で必要とされる論理的な文章を書くことができるようになることを目指します。
秋学期
- 日本語スキル
(1C・現代社会総合) - SFCや大学全体に関する文章を通じて、漢字・語彙や読解について学びながら、SFCで「自分らしく」学んでいくための総合的な力を身につけていきます。
- 日本語スキル
(2C・現代社会総合(発展)) - 日本語で書かれた現代社会に関する文章を題材に、日本語で書かれた「生」の資料を読む力、問いを立てて文章を書く力を育成します。
- 日本語スキル
(1W・文章表現) -
書き言葉と話し言葉のちがい、文のつなぎ方、意見と事実の書き分けなど、文章表現の基礎を学びます。
- 日本語スキル
(2W・文章表現(発展)) - 日本語で書かれた論文の読み書き、特に「書く」を中心に学びます。読み方・書き方のモデルや典型的なパターン、アカデミックな語彙や表現について学び、レポート・論文を書く力を高めていきます。
★科目内容は変更する可能性があります。学期前に日本語研究室のWebサイトやシラバスで確認してください。
授業体系図
教員スタッフ
常勤教員
氏名 | 専門分野 | SFCでの学部担当科目 |
---|---|---|
杉原 由美 (総合政策学部准教授) |
応用言語学、日本語教育、多文化/異文化教育 | 日本語スキル、第二言語としての日本語教育、多文化コミュニケーション、研究会 |
伴野 崇生 (総合政策学部准教授(有期)) |
日本語教育、文化心理学、成人教育学、難民研究 | 日本語インテンシブ、日本語スキル、研究会 |
非常勤教員
- 甲斐 晶子
- (専門:日本語教育、教育工学)
- 佐藤 貴仁
- (専門:日本語教育)
- 鈴木 理子
- (専門:日本語教育)
- 富岡 花
- (専門:日本語教育)
- 西山 陽子
- (専門:日本語教育)
- 白頭 宏美
- (専門:日本語教育、異文化間教育)
- 山崎 哲
- (専門:日本語教育、国際社会学、中国帰国者研究、生活史)
日本語研究室(λ館2階 207)
日本語研究室は、留学生・帰国生、日本で育った学生がともに活動に参加し、ともに学習をする場所です。TA(ティーチング・アシスタント)・SA(学生アシスタント)が学習や活動をサポートします。TA・SAには日本で育った学生も、先輩留学生や帰国生もいます。日本語研究室では、留学生・帰国生の日本語学習のサポートをしています。日本語研究室にはたくさんの日本語学習教材や資料があり、あらゆるレベルの日本語学習に対応しています。教材や資料は研究室で読むことができます。みなさんと日本語研究室でお会いできるのを心待ちにしています。